“叱る”指導と“褒める”指導

ぼくは個人的に、“叱る”指導者がキライだ

 

 

だが、結論から言わせてもらうと

 

 

“叱る”指導は正解だ。

 

 

とぼくは思う

 

 

正確に言うと、

 

 

“叱ることができる”指導者にならないといけない

 

 

それは子どもたちのためだ

 

 

 

というのも、

ぼくはこの目で見てきてしまった

 

 

この目で見てしまったからには、

自分の考え方を否定せざるをえなかった

 

 

何を見てきたかと言うと・・

 

 

 

叱られたことでその壁を越える子どもたちをだ

 

 

これには鳥よりもよっぽど鳥肌になったし

奇跡とも思えるような瞬間だったと記憶している

 

 

 

 

ぼくは、“褒める”指導を徹底してきた

 

 

褒められるほうが叱られるより断然伸びると

思うし、ぼく自身がそうだったからだ

 

 

そして、褒める指導のほうが叱る指導よりも

子どもの自主性が育つと思う

 

 

この要因はトクに大事だ

 

 

実際に、褒める指導で子どもはめきめきと成長したし

バスケのことをどんどんDONDON好きになってくれた

 

 

たくさんの子が、褒める指導でバスケを始めてくれた

 

 

褒める指導は間違いない

 

 

この指導法は、子どもたちにとって

疑う余地もない絶対的に良い指導方法だ

 

 

でも、褒める指導“だけ”では限界があった

 

 

 

 

こんな中学1年生の話がある

 

 

その子はバスケがとてもうまい

 

 

バスケに取り組む姿勢も素晴らしい

 

 

非の打ち所がないような子だった

 

 

その子は全国大会という場で

中学3年生相手に果敢にチャレンジしていた

 

 

体格差も経験の差もあり勝てない

 

 

何度チャレンジしたって勝てない

 

 

指導者であるぼくとしてもこれには

「よくやってる」としか言いようがなかった

 

 

そこでぼくに指導を教えてくれていた

指導者の先輩が・・・

 

 

 

「抜いてこいよ!!!!!

自分で勝手にあきらめんなよ!!!!!

エースなんやろがあ!!!!!」

 

 

 

っていう感じで、本気の本気の本気の

マジのガチの冗談抜きに叱っていた。

 

 

 

そして、その次のプレイ

 

 

 

その1年生の子は本当に3年生を

ぶち抜いて点をもぎとってきた

 

 

その後も何度もシュートを決めた

 

 

ぼくは、「よくやってる」としか言えなかったし

そうとしか思えなかった

 

 

その状況でその子にさらに厳しくする

ことなんて絶対にできなかった

 

 

 

でも、それではその子は成長できなかった

 

 

 

一方で、叱ったことでその子は成長した

 

 

 

あとから学んだことだけど・・・

 

 

褒めてすでにうまくなった子

すでに自主性が育っている子

褒めなくても勝手にうまくなる子は

 

 

 

叱っても大丈夫

いや、叱ったほうがいい

もうむちゃくちゃな理由で叱ったほうがいい

 

 

らしい。

 

 

 

“叱る”ことも大事

 

 

 

叱らないと伸びない部分って絶対にある

 

 

うまくなってほしいから叱る

その子のためを思って叱る

本気だから叱ることができる

 

 

 

これは決して指導者のエゴではない

 

 

 

叱るほうが辛い

 

 

 

褒める指導も大事

 

 

 

その先にある叱る指導は

もっと大事かもしれない